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作成日:2012/07/20
気まぐれコラム《学ぶと学ばざるとによって》

 福沢諭吉の『学問のすゝめ』に、「實語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとに由て出来るものなり。」とあります(岩波文庫より引用)。企業の研修会講師をして気づくことの一つに、受講生の学ぶ姿勢は大きく分けて3つに分類出来ることです。すなわち、第一は積極的に学び自己の能力開発に活かそうとする人、第二は義務感から一通り素直に学ぶが職務が変われば忘れてしまう人、第三はその場にいるだけで学ぶ意欲も無く時間や経費を無駄にしている人です。X社(リサイクルショップチェーン)では、毎朝簡単な勉強会を兼ねた朝礼を行います。接客技法・商品知識・鑑定と査定・クレーム処理等ですが、事例の紹介や実技を中心に学びます。ここまでは珍しくありませんが、X社の特長はここで学んだ知識の活用法です。各種報告書(各店の実績と目標売上・仕入実績・クレーム処理等)を作成する際には、勉強会で学んだ事柄の活用について書くことが義務です。また、学ぶ姿勢や活用意欲を人事異動や給与査定に反映させ、能力開発に意欲的な社員が定着する下地になっています。X社の社長は、真剣且つ笑顔で「転職先で、さすがに長年X社にいた人は他所と違うと言われるようにしたい」と話します。