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作成日:2012/09/10
気まぐれコラム《伝記と創業意識の向上》

 二宮金次郎(尊徳)の伝記には、菜種を蒔いたり節約の工夫をしたりして、少年の頃から読書や種銭作りに励んだことが紹介されています。このような伝記を読んで励めば、平等な天地の恩恵によって二宮金次郎のような事業が自分にも出来るのではないかと言う意識が芽生えるかもしれません。エジソンや野口英世等の伝記が盛んに読まれるのも、「あの人と同じようなことが努力次第で自分にも可能なのではなかろうか」と言う思いがあるようです。事業者に創業や進路の動機を聞くと、伝記(又は体験記等)によってヒントを得たものが多くあります。現在、小中学校と商工団体等が連携して創業体験やマネジメント(金融・経理・仕入・販売・接客法等)の指導が各地で実施されています。主催者の意図を想像すれば、人生の早いうちに経済の仕組みを習得させて創業意識を向上させようとするものでしょう。後継者育成策の一環として現職の事業者から歓迎され、地域活動としてマスコミが積極的に取上げる話題にもなっています。

 心配な事は、経済観念や創業意識の低い時期に、このような教育をして伝記等から得る少年らしい将来の夢や進路を奪わないかです(「創業は辛い」)。新しい教育に過大な効果を求め過ぎれば、時に弊害や失望が伴うことを留意しなければなりません。