部下と経営幹部(経営者や役員等)の板挟みになるのが、中間管理職(課長や係長等)です。この職務は、部下から話の分かる神のごとく公平な処遇を要求され、上から厳しく目標達成と社員能力の最大発揮を命じられます。結果、部下から好かれる上司、経営幹部から好かれる上司、部下と経営幹部両方から好かれる上司の3態様があります。部下から好かれる上司は、簡単に言えば仕事に有能で、人間性において信頼の出来る人です。具体的には、部下の人格や能力を尊重して仕事を任せてくれる事、しかもその仕事で困った時は何でも助けてくれる人です。ほめ上手ならばなお良いでしょう。他方、経営幹部から好かれる上司は、部下を厳しく導いて良好な成績を上げることを優先し、部下からの要求や不満は何でも自分だけで引受ける人です。しかし、このような上司が部下から好かれる可能性は低いでしょう。では、部下と経営幹部両方から好かれる上司とは、どのようなタイプでしょうか。一方的な命令で部下を動かすのではなく、部下に仕事の方法を考えさせるようなコミュニケーションをすることです。経営幹部に対しては、担当部署を代表して報告や職務提案を確実に行い、上司の一存で解決出来ないような部下の要求や不満は、自分の弱みと思わず経営幹部に相談すべきです。