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作成日:2013/02/09
気まぐれコラム《「漁夫の利」に負けるな》

 新しい業種業態(最近50年間では、スーパー・コンビニ・ドラッグストア・ホームセンター・カラオケボックス・外食チェーン等)が成長期から成熟期に移る頃、よく見られる経済現象があります。例えば、商圏人口30万人くらいの地域で、2つ以上の中小ドラッグストアチェーンが出店競争や価格競争等をしている所に大手チェーンが乗り込んで両チェーンを飲み込んでしまう(吸収合併)というようなものです。このような現象は、古来「漁夫の利」として有名です。ハマグリとシギが意地を張って海辺で争っている時に、通り掛った漁師(第三者)に両方とも獲られてしまったと言う話です(出典:中国の古典『戦国策』)。このような現象は、会社の人事にも珍しくありません。例えば、ある部署に3人の社員がいて、AとBが営業成果や企画提案の優劣等で張り合っていたとします。お互いライバルとして頑張ることは問題ありませんが、本来の目的を忘れて嫉妬や中傷合戦になって抗争になってしまうことがあります。このような時に、AとBの争いに参加しなかった冷静なCが管理職として抜擢されることがあります。商売は競争をして勝ち残りを目指しますが、目先の競争に意地を張って双方の経営力を弱らせ、第三者(漁夫の利を得る者)の攻勢に陥落してしまうことに注意すべきです。