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作成日:2014/06/20
気まぐれコラム《話を聞く姿勢》

 「心ここに在あらざれば視みれども見えず、聴けども聞こえず」と言いますが、自分が話す事柄に熱心な人は多いが、他人の話を聞く事に熱心な人は意外に少ないものです。

 寺田寅彦(1878−1935)の随筆に、こんな文章があります。「眼は、いつでも思った時にすぐ閉じることができるようにできている。しかし、耳のほうは、自分では自分を閉じることができないようにできている。なぜだろう。」(岩波文庫『柿の種』所収)。対話した事後の感想であるが、熱心に話す人よりも熱心に耳を傾けて聞いてくれる人に、一般により好意と感謝を抱くようです。特に、指導を職務とするような人(例えば、コンサルタントや税理士・弁護士・教師等)は、自分が話す時よりも相手が話す時により注意して耳を傾けないと困ります。相手があまり話さず、こちらが一方的に話している時は、話の内容に関心や興味が無い・話が理解又は共感出来ない・指導に賛成出来ない等の場合も珍しくないからです。相手が話し始めたら、とにかく熱心に耳を傾ける。話の腰を折るような発言を控え、反論や間違いの指摘等は堪こらえて話を聞く。賛成する時は相槌を打ったり、重要と思う発言はメモを取ったりする。そして相手が一段落したら、こちらの話を少しずつ加えることが「聞き上手」でしょう。