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作成日:2014/08/20
気まぐれコラム《勤め人の四種類》

 上司の立場から、部下の指示の受け方と行動力を分類・判定してみます。部下は上司の指示を的確に理解してテキパキと仕事をする者もいれば、指示の理解度が低く仕事も迅速に遂行出来ない者もいます。

 「武士道というは、死ぬことと見つけたり」で有名な、江戸時代の佐賀鍋島藩士だった山本常朝著『葉隠(はがくれ)』にこんな文があります(和辻哲郎・古川哲史校訂『葉隠(上)』岩波文庫参照)。

 奉公人には四種類の人がいる。すなわち、「急だらり」「だらり急」「急々」「だらりだらり」と分類出来る。「急々」とは、用事も的確に請け負って仕事も速やかに処理する者。「だらり急」は、用事を言いつけた時は的確に理解していない様でも仕事を手際よく処理する者。「急だらり」は、指示は良い対応で請け負うが仕事を処理することに手間取って長引く者。その他の者は、皆「だらりだらり」である。指示を受ける時のだらりを予防する方法としては、上司は分かり易い指示を心掛け、指示内容を復唱させてみる等の工夫が必要である。また、仕事を処理する時のだらりを予防する方法としては、重要な仕事には必ず仕上げの期限を明確にし、遂行後の報告を速やかにさせることが重要である。指示の理解や遂行が立派でも、報告が的確でなければ「急々」とならないからである。