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作成日:2014/10/10
気まぐれコラム《従業員の成長発展とは》

 唐突ですが、コンニャクはほとんどカロリーの無い不思議な食物です。コンニャクの栽培は、春に植えたコンニャク芋を秋には掘り出して冬期は貯蔵しておき、春に再び植えます。これを繰返して3年目に収穫して、さらに加工して食します。農作物としては、実に長い手間を要するものです。同様に、従業員の成長発展も本来は最低でも3〜5年を要するのですが、最近は短期育成型が中心になり、長期総合的な職能養成があまり実施されていません。コンニャクならば、食品の価値が生まれません。また、何となく慣れた同じ仕事を繰返しているだけでは、一般に職務能力は大きく成長発展しません。

 X社(衣料品小売チェーン)では、衣料品販売に経験のある従業員を定期的に募集します。面接で経験内容を問うと、「販売接客が得意」「陳列技法が得意」「商品知識が豊富」等と回答しますが、総合的な職能経験を積んだ応募者はわずかです。採用後、接客販売は出来ても苦情処理が苦手であったり、陳列作業や店舗管理(掃除や防犯)を嫌ったりする人もいます。X社では、特定地域に集中している店舗間を異動させたり、販売関連職務は兼務にしたり、仕入業務にも関与させたりしました。当初は戸惑う人が多かったのですが、総合的な職能が上がるに連れて成績が良くなり、労働意欲が向上しました。