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作成日:2015/10/20
気まぐれコラム《安ければ売れるか》

 40年前、糸川英夫氏が著した『逆転の発想』(プレジデント社発行)はベストセラーになりました。これは物事を思考する時、既存の知識や過去の常識を疑い、自由な思考によって斬新なアイデアを生み出す術です。例えば、商品やサービスは価格が安いことが売れる絶対条件でしょうか。確かに、スーパーチェーンや大型電気店等は、安売りを標榜して発展しました。販売合戦は、価格が同じ商品ならば1円でも安い方が必ず勝つ、と信じられていました。しかし、最近は一部の安売り型業態の経営が低迷して、高い価格でも関連のサービスに高い付加価値を付けて競争を有利に展開するような店舗も出現しています。さらに、飲食店が個室を中心にして高級な接客をしたり、街の電器店が商品を売った後に管理維持をこまめに行ったり、婦人服店が販売に当たってファッションを丁寧にアドバイスしたりする等の店舗もあります。相対的に高い価格を受入れるか否かは、店舗の立地条件・客層レベル・商品ランクによって異なりますが、高い価格でも設備・接客技術・商品やサービスの質が高ければ、お客は受け入れます。商品は単に安ければ売れるという思いは捨て、自店の商品と客層に合った運営を着実に実行すれば、価格が高くても関連サービスの工夫次第で売れるという発想をするべきでしょう。