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作成日:2016/01/09
気まぐれコラム《寝食を忘れて働く人》

 今も昔も、文字通り「寝食を忘れて」仕事に没頭する人がいます。年配の知人の中に、「創業の頃は、三度の飯は客足の切れ間に立ったまま掻き込み、夜は長靴を履いたまま調理場で寝た」という自営者がいる。現代もブラック企業の件が話題になりますが、長時間労働は自営者の宿命かもしれません。しかし、自営者本人が年中無休で何時間働いても労働基準法違反にはなりませんが、当然その家族従業者や雇用従業員を巻き込むことは許されません。

 ところで、現在労働者には労働時間の厳しい法的規制があります。しかし、実質的な労働時間規制が野放し状態になっている職業も多いようです。一例を挙げれば、小中学校の教員です。マスコミの報道によると、教員の相当割合が夜遅くまで学校に残り、かつ帰宅後も翌日の授業の準備やテスト作り等をしているそうです(恐らく、帰宅後は残業の意識はないのでしょう)。また、学級担任の教員は負担が増える同僚に遠慮して、年休を取らない者も多いと聞きます。職業の特性、地位等によって労働時間や残業の観念が異なりますが、今や指揮命令によって拘束される人の労働時間はきめ細かい管理が求められています。今後、一般の労働者が「寝食を忘れて」働くことを強制されるような組織体は、存続が難しくなるでしょう。