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作成日:2016/09/30
気まぐれコラム《強さが失敗を招く》

 樹木の堅い枝は暴風や大雪で折れてしまいますが、柔らかい竹は簡単には折れないものです。人も万事同様かもしれません。例えば、ケンカが少々強い人は、ケンカを恐れないからケガをしたり、警察に検挙されたりします。体が強い人は、仕事や飲食に無理をして病気になったりします。このように、人は少し強い事、自信のある事、得意な事等を恃(たの)んで失敗を招くことがよくあります。

 X社(生活雑貨の製造及び卸売業)は、特徴のあるアイデア商品開発によって大きく売上を伸ばしてきました。従来品は粗利益率が低く、取引先管理や新規開拓にはあまり関心を持ちませんでした。ところが、売上高が最高の自社開発商品によって欠陥事故が発生しました。商品の回収費や賠償金等によって、莫大な損失を計上。他のアイデア商品の売れ行きが激減し、既存取引先を維持する営業力もないため経営破綻してしまいました。経営において、強い何かを持っている場合、次のような点に留意が必要です。

 (1)経営管理の失敗共通点は、強みに依存して用心が足りないことと、基本的な活動(取引先管理やコスト管理等)を軽視することである。

 (2)経済は日々変化する。順調な時こそ、次の布石を用意すべきである。某大企業では、大きく育った商品は出来るだけ早く手放し、次の商品開発に進むそうだ。