ハナミズキをテーマにした地元メイン通りのまつりに行きました。特に賑わっていたのは、交差点を会場にしたグループサウンズでした。昭和40年代に流行ったアメリカのグループを模したもので、中高年者が大勢集まっていました。リズムに乗って、体を動かしている高齢者も多くいました。イメージと違う為か、若者たちが驚いていました。
日本では、30年前頃から急速な高齢化社会の到来が叫ばれるようになりました。シニア層( 大体60歳以上)をターゲットにしたシニアビジネスと言われる商売が盛んになると予想されました。ところが、シニア層をターゲットにした商品戦略や新規事業の相当数が失敗したのです。例えば、シニア層向けに地味な靴をデザインして発売したがあまり売れませんでした。失敗の原因は、シニアが年齢相応の靴を履いても少しも楽しくないことでした。その後、明るさ・若さ・格好良さ等をデザインしたものが売れました。現在、健康食品・フィットネス・旅行・衣料品等のシニア向け商品サービスの開発が盛んです。注意すべきは、シニア向け商品サービスの開発は過度に年齢を意識し過ぎない姿勢です。自分がシニアになったと痛感するような商品は歓迎されないでしょう。むしろ、シニアが若さを想起するような商品で、わくわく感と夢が大切です。