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作成日:2017/07/20
心の通信H29・7・13《古代から活き続ける日本の尊いココロを護れ!》

 梅雨に入っても雨が少ないなとこぼしていたが、梅雨前線が刺激されると、極端な大雨に見舞われる。九州北部は甚大な災害に見舞われ、その被害の様相に言葉もない。

 災害が発生するごとに、災害救助に、身を挺して、困難で危険な現場に分け入り、過酷な環境の中で、不眠不休の救助活動の重大な任務にあたられている方々の並々ならない姿を拝見するたびに、その尊さに、頭が下がる思いである。

 殊に、この北九州地方は、一説によると、大和朝廷が確立される以前に栄えていた世界的にも稀有な文明を有していた人々が移り住んできた地域であるということを、最近、ある文献により知った。それで、ことさらながら、心配であり、天よ、護り給えと、強く祈らざるをえない。

 史実や遺跡等には出てこない上古代の文明のことに関して目を向けさせられたきっかけは、この寺の境内の石の水鉢に、今年の2月25日と3月11日に二度も出現した「氷の三角四面体」の意味するところを探っていく中でであった。三角四面体に関するいくつかの古今東西の文献をあたってきたが、その中で、最も注目すべきかもしれないと思う文献があった。小生にとって、この文献は、ブッダの親説である阿字本不生のコトワリと現象宇宙自然界のコトワリを統合した物理を扱っていると、観ずるものである。しかも、不思議な事に、この文献は、小生がこれまで扱ってきた宗教書や哲学書とは一線を画すものであった。

 そこに示されているものは幾何学的な図象のみであるが、その図象に語音があり、その語音は、まさに、われわれの普段用いている日本語そのものの語音で、しかもその図象と語彙の解明によって、そこに表記されていることは、最近の宇宙天文学や量子物理学がようやく紐解こうとしている大宇宙のダークエネルギーとダークマターと物質の関係をすでに古代の日本において明確に把握していたことを伺わせるものであった。この天地自然のコトワリを標記しているという、この文献を見て驚嘆せざるを得なかった。というのも、その文献の核になる図象と原理は、小生が真言密教の修行僧として大阿闍梨から伝授された弘法大師空海の法灯に如実に示されている曼荼羅図象に呼応するのではないかと感ずるのである。

 紙面に限りがあるのと、真言秘伝のこともあり、その内容をここで詳細に述べることは許されないが、この文献を通して得るものがあれば、機会を見て、述べることは可能であろう。

 この文献のことは、まだ、読み始まったばかりである。直観的には、小生がこれまで巡り合ってきたあらゆる宗教的文献や哲理を完璧に凌駕し、統合するほどの圧倒的な内容である。そうとはいえ、概念や理論や教義を扱った類のものではまったくなく、自然のコトワリを直截に示すものである。

 例えば密教の曼荼羅はこの文献に見る図象によってより明確に把握される。また、小生は、慈雲尊者の雲伝神道(空海が嵯峨天皇から賜った両部神道の法灯)を伝授されているが、その中に伝えられている『十種神宝(とぐさのかんだから)』の巻物の図絵は、神聖なものとしか扱ってこなかったが、実は、この文献に示される図象から見るならば、「十種神宝」が示しているコトワリを、如実に明らかになるように思われる。

 また、小生の寺にこれまでに出現している様々の「氷の聖体出現」のなぞもこの文献の図象によって的確に把握できるなど、その真意が、他のどの文献よりも明確になると思われる。

 この文献には名称があるが、様々な解説書が出されており、かえって、誤った概念にとらわれてしまう危険性も否定出来ないので、いまのところ、伏せておきたい。

 その上で、もう少しこの文献のことに触れると、この文献の図象とその語音(ことば)は、いわゆる、日本独自の言語として、今日に至るまで、われわれの日本語として、身近に活きているものでもある。しかし、身近な日本語ではあるが、そもそも、日本人は、大陸伝来の文化や言語(漢字など)を巧みに吸収・同化し、独自の日本の文化を発展させてきた経緯があり、そのことで、古代から伝承してきた日本語の本来の意味が失われつつある。そもそも、考古学上からして、上古代の日本には文字がなかったとし、朝廷を中心に立志建国の統一を図るために、漢字文化を吸収し、ひらがなやカタカナが作成され、日本の文字文化が形成されたとされている。しかし、必ずしもそうとはいい切れないことが、次第に明らかにされつつある。

 確かに、古代の日本人が使用していたことばには、中国の漢字などの外来語では、どうにも説明つかないものがいくつもある。このことが、日本には外来の言語が伝わる前に独自の日本語があり、それは、漢字でもなく、ハングル文字でもなく、サンスクリット語でもない。しかも、それは今日でも、身近な言葉として現に使用されてる言語であるという。古来からの日本の言葉の意味も変遷してしまい、この文献の図象と語音の意味を自然的に直観することは、甚だ困難になっているとされる。いわゆる古代人が有していた自然直観力が現代人には全く衰微してしまっているらしい。

 ただ、この文献がしめす文明の存在を考古学的に証明するものは、探したが、まず無い。しかも、学術的には全く相手にされていないようだ。ただ、先駆的物理学として評価する向きもないではない。

 しかしながら、小生にとっては、「氷で示された三角四面体のコトワリ」をこれほど明確に示す文献は、未だかつて見たことがない。これほどのものは古今東西、類を見ない無二の文献におもえる。

 この文献に示された高度な文明を有する古代の一族が、外来民族による中央集権国家としての文化統一から免れるべく、北九州地方に逃れたという伝説がある。一説によると、近畿地方の六甲山などを中心にかなり高度な文明があったが、戦いに敗れて、九州に逃れた際、文明の象徴が密かに伝承されてきているという。それは、地名や姓名などにも、その残滓が伺えるといわれている。山間部において密かに護られていると言われるが、この方面の研究についてはよく知らない。

 歴史はよく書き換えられることがある。表にあるものが必ずしも歴史上の事実を伝えているとは限らない。逆に、隠されている中に真実はあるのかもしれないともいわれる。

 それは、ともかく、日本が原爆の二度の被害にあい、また、福島原発事故に苦しみ、さらには、一触即発の核戦争の脅威にさらされている。四方を海で囲まれた島国であるため地震や津波、異常気象による自然災害に見舞われやすく、自然の猛威にさらされることも頻繁である。そのたびに非常に過酷な現実に直面させられてしまう。まことに、理不尽なことではあるが、しかし、かの災害救助の方々が懸命に守ろうとしている大切ないのち。その、根底として流れている日本人の尊い源流、その根源のいのちに直結していることを、われわれひとりひとりが、しっかり目覚めて、いのちを護り、行動すべきことを示されているような気がしてならない。今年の2月25日と3月11日に二度も出現した「氷の三角四面体」は、日本人のおかれているもののなんたるかを指し示している。これは、人類にとって、かなり重大なメッセージが込められているのかもしれない。

 その重要なる啓示を少しでも明らかにしていきたいと強く念願している。

萬歳楽山人 龍雲好久