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作成日:2019/07/10
気まぐれコラム《仕事と人手の確保》

 「尸位素餐(しいそさん)」という言葉をご存じですか。「地位に応じた給与を貰っているのにも関わらず、その地位に見合う仕事をしないこと」という意味のようです。「尸位」とは、才能や人徳がないにも関わらず、地位に就いている人をさします。「素餐」とは、食べるばかりで何もしない人のことを表す言葉です。中国の故事に由来があり、国の大臣があまりに働かない様子を見て、識者が皇帝に大臣が無能であることを進言した言葉だと伝えられております。

 X社(運送業)のA会長と人手不足について検討していたら、次のような話を聞きました。「事業を継いだ昭和50年代、契約していた主力荷主会社の仕事が半減した。相手の社長から、余った人員とトラックは引受けるから、うちの雑用をしばらくしないかと言われた。同じ収入がある事は助かるが、扶養されているようで恥かしかった」、と。仕事が確保出来ない事は、深刻な事態です。従来、仕事の確保は、(1)関係先を回る又は飛び込み訪問する(2)人脈により、顧客紹介を頼む(3)グループ会社や下請等を活用して、継続取引を行う(4)折込・電話等による広告、等でした。近年は、インターネット等電子媒体を活用して、仕事も人手も確保する傾向が強まっています。効果があるものの、偏れば事業活動の柱が足りない気もします。社員の中に人脈や営業ノウハウが蓄積しない不安です。電子媒体で確保が難しくなった場合、何を頼りに打開するのでしょうか。今も従来型の受注活動を行っている企業が多いのは、「企業は人なり」の気持ちが強いのでしょう。