毎年4月、学校を卒業した新入社員が働き始めます。例年の光景ですが、大抵は明るく元気そうに見えますが、中には何かに悩んでいる様子の者もいます。例えば、「仕事の内容や進め方がよく分からない」「先輩や同輩との付き合いに疲れる」「電話を取ったり、お客様に会ったりする事が怖い」等です。 さて、そもそも「仕事を覚える」とはどんな事をするのでしょうか。業務の種類によって異なりますが、一般に「研修等により、予め商品サービスの知識を学び、商品の作り方・使い方・礼儀作法・接客法等を習得して、会社の利益や運営の利便性向上等に貢献出来る能力を身に付ける事」ではないでしょうか。仕事を覚える事が得意な人を観察すると、初めてする仕事を上司・先輩に質問するだけではなく、実状をよく観察したり、本や資料等をしっかり読んだりしています。しかし、ここで止まっている人は伸びる早さやレベルに限界があります。自ら実践してみる態度が大事です。学校での勉強と仕事の習得は違うと言われます。どのように違うのでしょうか。学校の勉強は、教師から聞き取る授業等を通じて知識を得たり、物事を観察したりすれば足ります。しかし、仕事の習得は理解して終わりではなく、現実に作り、説明、実施(サービス提供等)が出来て初めて仕事を覚えたと言えます。