現状、日本の社会状況は、コロナ禍が人々の生活を混乱させています。会社・商店等の経営体制や働き方等が急激に変わり、その対応策が出たとこ勝負になっている場合があります。コロナ禍の実状がよく分らない為か、やむを得ず行動が無計画になり、結果の見通しが立たないのです。
一般に、人は課題の状況が分からないと正確な予想が出来ず、仮に計画を作っても的外れになり易いものです。たとえ有能な経営者であっても、大きな災害に見舞われた時や社会情勢が混乱しているような時は適確な判断を誤るかもしれません。さて、このような大変厳しい状況の中で、経営リーダーにはどのような対応策が求められるのでしょうか。
第一に、今こそ事前の準備を十分に用意しておく事です。前が見えない時、計画はムダと考え勝ちですが、出たとこ勝負は絶対にしてはいけません。第二に、関連情報の収集を積極的に行い、状況の変化を3通りほど想定し、臨機応変の行動が出来るようにします。第三に、特に経営状況が困難になる可能性がある場合は、誰に相談するか支援を求めるかを熟慮して、その為の「行動プログラム」を用意しておく、等です。大変難しい社会状況ですが、対応策の準備を怠らず、出たとこ勝負を止めたいものです。