弓の上手な人が的に当てる事を「適中あり」、弓の上手でない人が予期せず的に当てる事を「偶中あり」と言うそうです。要は、適中を目指して鍛錬する事が大切で、偶中では的に外れる事も多く、大変危ういという事です。
では、商売において適中する(希望する成果が得られる事)為にはどんな心掛けや行動が必要でしょうか。
第1に、偶然や成り行きの幸いを始めから期待しない。立地条件、業界の現況と将来性、今後の問題点を予想して認識する。第2に、目的や目標を設定し(必ず文章化)、戦略や各種計画等の達成手段を明示する。第3に、商売は計画や心意気だけでは達成出来ず、やるべき日々の行動を確実に積む事です。日々の仕事が的に当てる訓練となります。
ところで、適中とはどれほどの確率で発生するのでしょうか。何事も満点はありません。相撲ならば9勝6敗、野球の打率ならば3割というところでしょうか。続けるうちに、関取として優勝したり、好打者として得点王になったりします。商売には必ず成功と失敗が混ざっています。どんなに努力しても失敗する場合もあります。要するに、成功は素直に享受し、失敗は次の的を定める基礎としましょう。