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作成日:2021/12/10
気まぐれコラム《事業承継の決意》

「事に終始あり」という言葉があります。着手する事も、反対に止める事も容易ではありません。多くの人が止める適当な時機を探っているうちに、その大事な時機を失ってしまうものです。

ある上場企業の社長は、ヒットした商品が良く売れている時に、生産・販売を停止したといいます。競争が激しくなって利益率が低下する前に撤退し、次の新商品を売込む戦略で成功しました。理論としては共感出来ますが、大抵の経営者は止める決断が難しいでしょう。何事も止める事が上手な経営者は、終わりをまっとう出来るかもしれません。

さて、経営者の決断の中で重要な事の一つが事業承継です。これまでの経験からすれば、客観的な基準に従って行動する経営者は大抵成功します。例えば、「自分が70歳になったら(又は後継者が40歳になったら)承継させる」等です。困るのは、体力・気力に自信が無くなったら、会社が黒字になったら、後継者が経営者として成長したら、等ではないでしょうか。今、直ちに止めてしまえば何とかなると判断していながら、より良い時機を探っている人は、首尾よく行かないかもしれません。特に創業者が引退する時期は、本人の思い入れも強く、後継者も口出しを遠慮します。本人が独自に下す事業承継の決意が大切です。