日本に高齢化社会が到来して久しいですが(現在高齢者比率約29%)、医療・介護・年金問題等は深刻になっています。国民の多くが健康寿命に関心を持ち、中高年者を中心に、健康診断や医療情報の活用が盛んです。高齢化問題と言うと、医療・介護・年金関連負担が年々増大する暗く敬遠したい課題になります。しかし、これから高齢者になる人も含めて、各自が健康管理や介護対策に立ち向かう準備(一種の予習)が必要です。人は誰でも、年齢とともに体は老化します。病気になる事も止めようがありません。どんなに元気な経営者や社員でも、いつか必ず病気やケガで思い通りにならない時が来ます。そこで、受け身ではなく自己の健康や生涯設計(ライフプラン)などを積極的に管理する対応が必要です。これまでのように、病気になったらどの病院に行くか、介護が必要になったらどの施設に世話になるか等だけを心配するのではなく、どのように健康寿命を長続きさせるかという対策を練る必要があります。これは事業承継等においても重要な要素です。更に心の健康管理も大切です。宗教や心の拠り所等です。健康は心身一如であり、精神が病めば肉体の健康維持は不可能です。高齢化社会への対応はサービスを利用する受け身ではなく、社会を支える側に回って活動したいものです。