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作成日:2022/06/20
気まぐれコラム《商店街の復興》

鴨長明著『方丈記』( 西尾實校註、岩波版日本古典文学大系) の書き出し、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」とあるように、世の中の盛衰は日々流転しながら1 回たりとも同じではありません。商店街の多くが低迷していますが、中にはチャンスを掴んで回復しつつある場所も珍しくありません。これまではハード・ソフト両面の公的支援により活性化が叫ばれてきましたが、大きな成果はありませんでした。商店街が成功した各種イベントを見習って全国の商店街が導入したものの、根本的改善になった所は少なかったようです。ところが、長年の努力により一部の商店街が復興戦略に気づいたようです。つまり、復興は自己の商店街特性を明確に自覚する事から始まるということです。例えば、関東の観光地の中心にある某商店街は、大型店の撤退や郊外化、商圏人口の減少等により年々衰退していました。そこで、観光客だけは増加している事に目を向けて、消費者の需要とは一体何かを研究しました。結果、地域住民の買物需要は大体満たしていますが、観光客の宿泊や休憩所(飲食店)、交通サービス等が欠落している事に気づいたのです。単純ですが、昔のお客と現在のお客は需要の内容が違うということです。商店街特性に合った改造後でなければ、各種イベントや新サービス開発をしても商店街復興は成功しない、と。