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作成日:2022/12/10
気まぐれコラム《長寿社会の家屋》

最近のマスコミ報道によれば、全国で100歳以上の人が9万人を超えたといいます。日本人の平均寿命は世界でトップクラスであり、65歳以上の高齢者が年々増加して、その比率も世界で最も高くなっているのです(令和2年現在3,619万人、比率28.9%)。さて、全国の空き家は現在800万戸以上あり、今後もさらに大きく増加の見込みです。空き家が増加した原因は種々ありますが、その一つは平均寿命が伸びて相続人の平均年齢が高くなった事です。近年は相続人の多くが親と同居せず、結果相続人は余所に家を所有している場合が多いのです。したがって、相続した家屋が容易に処分出来なければ空き家になってしまいます。また、高齢者の住居は賃借にすれば空き家にならないという意見があります。

しかし、持ち家を早くに処分して高齢者が賃借しようとしても、賃貸者が歓迎しないという課題があります。空き家・空き地問題は国家が中心になり、新システム構築を工夫すべきです。さらに、日本の家屋は従来高齢者向きになっていない傾向があります。中古物件を求めている人(特に中高年者)は、高齢者が住んでいた空き家に一般に強い関心を持ちません。今後、建替えの際等は、平屋造りや介護設備等に配慮した設計が求められるでしょう。