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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《福利厚生制度の変遷》
福利厚生制度の変遷

 かつて、就職のために地方から都会に出てきた者にとって、会社(特に大企業)は生活共同体の中心だった。
 新入社員になった途端に歓迎会とお花見会、各種レクレーション、秋には社員旅行や運動会、やがて忘年会と新年会等と学校行事並みのスケジュールだった。その他、社宅や保養所を設置したり、(制度ではないが)会社ぐるみで結婚仲介や引越の手伝いをしたりしたものである。近隣の付合いよりも会社の付合いを重視した。
 ところが、今や社員旅行や運動会は参加者が減少して廃止になったり、結婚式に上司や同僚を呼ばない人が増えたりしている。会社によっては、退職金制度を廃止に
した。
 福利厚生制度は一種の会社の福祉制度である。今でも年金や退職金の役割は重要だと思うが、社員旅行や社宅などの必要性は衰退している。相当割合の社員が、社員旅行や忘年会等の廃止を主張する。社宅がほとんど空き家になっている場合もある。
 年功序列や終身雇用制度が崩壊しつつある現在、福利厚生制度は単に日常生活の恩恵よりも、子育て支援・病気療養支援や年金制度の充実に関心が向けられている。しかし、この部分は個別会社の努力だけでは難しく、国全体の福祉システムとして福利厚生制度の有り方を見直すべきであろう。