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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《事に触れて来たる》
事に触れて来たる
 『徒然草』(第157 段)に、「心は必ず事に触れて来たる」という言葉がある。
 筆記具を手にすれば物を書き、楽器を手にすれば演奏し、盃を手にすれば酒を思うなどである。つまり、人の心と言うものは、物事に触れながら動いて行くと言う。
 例えば、仕事をするときの服装である。職場に来て、仕事着(制服等)に着替えると仕事をしようとする心構えになる。ホテルやレストランなどのような職場では、接客の言葉遣いまで流暢になる。今でも仕事をするときは、ネクタイを締めないと落ち着かないという人が少なくない。
 本を読む時間がなくて困るという人がいる。実際は、忙しい人ほど本をたくさん読んでいるように思われる。誰でも「事に触れる」チャンスがあれば、自然に読書するようになる。「図書館に行く」「本屋に行く」「常に身辺に本を置く」などである。
 経営意欲の向上なども、事に触れるチャンスを出来るだけ多く持つことによって、心が大いに動かされる。例えば、大成功している経営者の講演や体験談を聞く、最先端の技術を駆使している工場を見学する、競争店の店舗を視察するなどである。いくら経営の工夫意欲を向上させようと念じても、事に触れる行動をしなければ真から求める心は動かないものである。