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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《「帳簿」を避ける経営者》
「帳簿」を避ける経営者
 家族経営をしている事業所に行って、決算内容や資金繰りの説明を始めると、途端に逃げ腰になる経営者が少なくありません。
 例えば、ある自動車整備会社で経営状況を社長に説明した時のことです。
「売上の伸び率に比べて、借入金の増加がずっと大きいですね」
「借入れや帳簿のことは全て息子の嫁に任せています。私に聞いても分かりません」
「では、社員の未払い給料の件を・・・」
「それも嫁がやってますから、私は、・・・」
「では、専務(息子さん)に説明を・・・」
「息子も帳簿は分かりません。ずっと車の修理と整備だけやってきましたから」
 結局、経理をしているお嫁さんに説明して終わりになったのですが、この人も会社の経理や経営について勘違いしているようでした。
「嫁入りして、20年間経理を任されています。借入れのために銀行へ行くし、申告の時は会計事務所にも行きます。材料や部品の仕入れもしています。給料支払の手配から、社員採用の面接をすることさえあります。手形も書きます。だから、社長と専務は車のことだけ考えていれば済みます」
 A社の社長も専務も現場の仕事は熱心に行なっており、お客様の信頼はあるのでしょう。しかし、お金を準備したり、経営成績を検証したりすることも経営者の仕事だということに気付いて欲しいものです。