作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《共感を得る仕事》
共感を得る仕事
初めての行動は緊張するものです。初対面の人と会う時、初めての仕事をする時、大勢の前で話をする時などです。
例えば、慣れていない研修会の講師を引き受けたとします。初めての時は、誰でも大抵緊張するものです。途中で説明が行き詰ってしまったらどうするか、答えられないような難しい質問に立ち往生したらどうするか、緊張で顔が赤くなってしまったらとか、次々に心配して取り越し苦労をするものです。
筆者が初めて研修講師をした時は、興奮の余り黒板に書く時にチョークを何本も折った思い出があります。身体全体に不必要な力が入っていたのでしょう。しかし、不思議なことは、研修後の評価(アンケート)が非常に良かったことです。その後の仕事と比較しても、一番褒められた仕事だったような気がします。
その後も暫く、慣れない仕事をする時は緊張しましたが、ある時に心機一転しました。初めてするような仕事であっても、十分に準備して真剣に奉仕する気持ちで取り組めば、必ず共感して受け入れて頂けるということが分かったからです。最初は他人からの評価ばかり気になって苦労しましたが、やがて本当に人に役立つ仕事をしたいと願うようになりました。心が自身の内にではなく、外に向いたということでしょうか。このようになって初めて、他人の心と共感しながら仕事が出来るようになったのです。