トップ
サービス案内
沿革
事務所案内
税務会計ニュース
今月のお仕事
相続コンテンツ一覧
リンク
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ご紹介できる先生方
作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《苗の碩(おおい)なるを知る》
苗の碩(おおい)なるを知る
 学校での「いじめ」による自殺が、大きな社会問題になっています。特に、子供を持つ親にとっては無関心ではいられないことでしょう。新聞等には、自分の子供が学校でいじめられていないか心配する声が多く載っています。不思議なことに、自分の子供が他所の子をいじめていないかを気にする記事はほとんどありません。加害者の数の方が、被害者の数よりもずっと多いと思うのですが。
 ところで、会社の経営陣や管理者と話していて気になるのは、従業員のことを「無能呼ばわり」する人が時々いることです。社内だけではなく、同業者との会合の席で言ったり、外部のコンサルタントに愚痴として言ったりすることが珍しくありません。
 四書五経の一つ『大学』の中に、「人其の子の悪を知る莫(な)く、其の苗の碩(おおい)なるを知る莫(な)し」とあります。一般に親は自分の子に愛情が深いので、その悪い部分に目が行き届かないものです。反対に、(其の苗の碩なるを知る莫し=農夫は求める基準が高いためか、自分の田の苗が優秀なことを簡単に認めないように)経営者は従業員の長所に目を向けて持ち味を高く評価するということが少ないようです。
 従業員の評価に当り、経営者や管理者は、親の愛情と同じような心持で各人の持ち味を発掘することも使命ではないでしょうか。