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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《先人に学ぶ》
先人に学ぶ
 知人の依頼で某社中堅社員Aさん(35歳)の相談に乗りました。この社員は医療機器販売会社で営業成績トップを何年も継続し、若くして課長に抜擢された方です。
「部下に営業のコツを教えられないのです。私は言葉で説明することが下手で、部下はよく理解出来ないようです。まだ若い為か、説得力に欠けるのでしょうか。ずっと考えてきたのですが、進歩がありません。」このように話すAさんは表情豊かな実直な青年で、第一印象も大変良いものでした。理屈よりも「行動第一」をモットーにしていた様子です。
まず、「問題を考えて、何か解決案が出ましたか」と聞いてみました。「いい考えは浮かびませんでした。アイデアの源泉が見つからないのです。」とAさんは顔を曇らせました。次に、「Aさんの座右の銘、或いは愛読書を教えて頂けませんか。」と聞いてみました。答えは、「座右の銘はありません。本は全く読みません。勉強している閑はありませんよ。」と。
『論語』に、「吾れかつて終日食らわず、終夜寝(い)ねず、以て思う。益無し。学ぶに如かざるなり」(寝食を忘れて考えるより先人に学ぶことが大事)とあります。結局、ある分野において優秀であっても、自信を持って部下を指揮する為には、先人の残した知恵(古典や歴史上の人物論等)に学ぶ必要があるということです。Aさんには積極的な自己啓発を勧めました。