作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《経営者の悩みと経営指導》
経営者の悩みと経営指導
顧問先の経営指導のため、経営者(又は他の役員)と定期的に面接しています。1 回当り2〜3 時間程度で、問題解決の指導や各種計画策定等の経営問題が主要テーマですが、日によっては経営者の悩み(広く解釈すれば会社の悩みとも言える)を長時間聞き続けなければならないこともあります。 「役員や管理者に計画性が無い」「会議をしても役に立つ意見やアイデアが出ない」「息子(後継者)に経営意欲が感じられない」等は経営問題の一部と言えますが、中には経営者個人の悩みというものも珍しくありません。
例えば、「家族の金遣いが荒くて困る」「借金の個人保証をした友人が破産した」「息子が不良と付き合って問題を起こす」「いつも資金繰りが厳しい。仕事がイヤになる」「自治会会長を引き受けるべきか」「体調が悪いが、どんな対応策が役に立つか」等です。
このような時、じっくり話を聞くことは当然ですが、以下のことに留意して話しています。第一は、辛い気持ちを思い遣るが、悩みに同調して悲観的な言葉を発しない(「本当に困りましたねえ」等)。第二に、気分的な心構えばかり言わない(「気を大きく持て」「くよくよするな」等)。第三に、今後どんな行動をしたら良いか、出来るだけその実行方法を説明するようにしています。気分に左右されず、行動本位になるように指導するのです。