作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《商売人としての目を持つ》
商売人としての目を持つ
人体機能は、一つとして不思議でないものはありません。特に「目が見える」という機能は、改めて考えると不思議で偉大な働きです。
「百聞は一見に如かず」という諺どおり、情報は何度聞くよりも自分の目で実物を確かめた方が納得出来るものです。
電車通勤をしている場合、問題意識を持って車内外を観察していると、驚くほどたくさんの情報が見えてくるものです。
例えば、車外の風景を見れば、新築住宅戸数の増減推移や建築様式の変化等が分かります。また、車内をじっくり眺めれば、ファッションの流行や持ち物嗜好の盛衰等にいち早く気づくものです。
商売との関連では、買物目的とは別の視点から、定期的にブティックやデパート等の品揃えを見学するとおもしろいものです。数ヶ月単位で比較すると、品揃えの変遷は意外に速いもので、数ヶ月先の流行をゲーム感覚で予想していると、段々に当たるようになるのです。自店の改善策を必死に探るために、他店をじっくり見たり、街角に立って人の行動を観察したりすれば、将来の品揃え戦略等が見えてくるのではないでしょうか。
目はものを見るためにあります。さらに、商売人としての目には、目的意識を持って世の中の潮流を眺め、繁盛している自店の将来の姿を創造する働きが求められるようです。