トップ
サービス案内
沿革
事務所案内
税務会計ニュース
今月のお仕事
相続コンテンツ一覧
リンク
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ご紹介できる先生方
作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《目に付かない所を観察する》
目に付かない所を観察する
 現代の医療は、病気が予想される箇所を主として器械で検査して診断していますが、従来の医療は顔色(目・鼻・耳・口・舌を含めて)や手足爪の状態等を総合的に観察して疾患箇所を探したと言います。内臓等を調べることが表の観察とすれば、顔色や手足爪の状態等のそれは裏の観察と言えます。
 卸会社を営むAさんは、20年前の大失敗を教訓に、人(会社)の目立つ部分(表)よりも目に付かない所(裏)を観察するようにしています。Aさんは羽振りのよさそうな社屋に惑わされ、倒産間際の会社と大きな取引を開始して痛い目に遭ったことがあります。
 新規取引は、一般に目に付く所を観察して判断しがちです。例えば社屋が立派だ、経営者や社員が高級品を身に付けている、経営者が高級車に乗っている、応接室に有名人の写真が掛かっている、等です。
 Aさんは取引先には出来るだけこちらから出向き、玄関や応接室よりもトイレや裏庭等を観察するようにしました。上役の服装や表情よりも、一般社員の表情や動作(礼儀や気力等)をしっかり観察するように努力しています。トイレや裏庭等、普段目に付かない所の清掃が行き届いている会社が傾く可能性は低いと確信しています。また、一般社員が出会った来客者に挨拶している会社は、健全な経営をしていると判断しています。