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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《メシの種を探す》
メシの種を探す
 「メシを食うために仕事をしているよ」景気が順調で仕事が忙しい時このように言うと、何か哀れな境遇を卑下するように聞えます。ところが、不景気になって会社がバタバタ倒れるようになると、定職がいかにメシの種として貴重であるかを思い知ることになります。
 日本では、江戸時代まで米本位制の経済でした(大名であれば〜藩何万石、藩士は禄高〜石によって、収入と権威が決まった)。メシの種と言えば、米を中心とする五穀(米・麦・あわ・きび・豆)を獲得することでした。九菜(芋・大根・人参・牛蒡・かぶ・蓮根・にら・にんにく・ネギ)や工芸品等は副産物でした。当時の飢饉とは(現代の大不況に相当)、米の不作であり、全員がメシの種を失うほど深刻な社会問題でありました。
 ところで、現代の会社や商人にとって、究極のメシの種とは一体何でしょうか。特徴のある商品や技術、工場や設備、豊富な資金、土地や建物だという人もあるでしょう。確かに大事な経営資源です。しかし、もっと根本的なメシの種は無いのでしょう。松下幸之助氏の口ぐせは、「私は人を作っています」だったそうです。想像するに、この場合の「人」とは、バランス感覚を持ち、信用・モラル・人間性を優先しながら仕事に打ち込む人材獲得を求めたのでしょう。一番長続きするメシの種だからです。