作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《セルフ式のスタンドの行方》
セルフ式スタンドの行方
ガソリンスタンドのセルフ化が日々普及していますが、消費者の利便性を優先した店舗作りになっているところはまだ少ないようです。導入初期の頃は、セルフ式スタンドの売価は他店より少し割安でしたが、今日のように普及すると比較する店舗がほとんど無く、割安感も感じられなくなりました。
セルフ式スタンドは人件費を抑制して、採算性を改善することを目指しましたが、犠牲になったのは消費者という声もあります。同じ値段であれば、従来のように給油や窓の掃除をしてくれるスタンドの方がありがたいものです。給油や精算にかかる時間もセルフ店の方が長くなりました。一番気になるのは、セルフ化によってスタンドに活気が無くなったことと安全性の不安です(現場にあまり人がいない)。
そこで、セルフ化の改善として、敷地内に快適な喫茶室や休憩室を設けたり、レストラン・美容室・コンビニを設けたりするようなスタンドも目立つようになりました。給油のついでに休憩や買物等が出来るので、急いでなければ大いに便利な施設です。
セルフ式スタンドの中には、カー用品を中心に物販店を兼ねたところも増えてまいりましたが、新業態といった魅力のある商品を揃えた店舗はまだ少ないようです。ドライバー(車所有者が多い)が求める品揃えと供給方法を開拓することがスタンドの生き残り策ではないでしょうか。