作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《古本の処分価格》
古本の処分価格
最近の古本処分に際しての体験談である。始めは資源ゴミに出すつもりであったが、やや専門的な本が多かったので、気まぐれから古本屋へ売ることを思いついた。
50冊ほどを古本の大型チェーン店に持参したところ、早速若い店員が査定を開始した。やがて、「お客様、この4冊を1冊10円で買取らせて頂きます。あとは、0円で引き取ります」という回答をもらった。
古本の商品価値はかなり複雑である。今回古本屋に持参した本の中に、明治時代に書かれた有名な小説が入っていたが(査定は0円)、初版本や豪華な装丁本によっては高価格になるものもある。古本の価格は、内容自体よりも作者の人気度、装丁や製本の良否、希少性、状態(キズ・破れ・汚れ・書込み等の有無)などに左右されるようだ。
そこで、50冊の古本処分価格が40円也になった原因を負け惜しみで探ってみた(以下は筆者の勝手な分析含む)。(1)大型チェーン店では、専門書が主ではなく、専門書はその専門古書店に持ち込まねば正当な査定はされない(2)チェーン店の本は大変綺麗のものが多く、一般に古くて汚い本は有料査定をしない。また、時代遅れの本は買取り査定も低い(3)専門古書店以外では、書込み・汚れ等のある本は内容の良否に関係なく商品価値が低い。