作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《意外な商品開発》
意外な商品開発
この話は、その分野の素人から見ての「意外な」であり、玄人から見れば技術の進歩による当然の研究開発かもしれません。
新聞記事(21年5月18日付日経新聞朝刊)に、「植物からナイロン」という記事が載っていました。ナイロンは石油から作るものと知っていましたが、植物から作ったナイロンが登場する日も近いようです。似たような商品開発(代替燃料開発等)は時々耳にするようになりました。
農業に関しては、相当昔から人工的な新種や栽培方法が開発されていますが(例えばビニールハウスなどによって季節外れの野菜を作る、早生ミカンを作る等)、最近は意外な発想によって栽培方法の大転換を図ろうとする流れも見られます。
以下は、農産物に関する筆者の飛躍した発想としてお読み頂きたいと思いま す。(もし同じような発想の研究があったらお詫びいたします)。
将来の農産物は屋外の田畑に種を蒔いて生産するのではなく、養分や水分を管 理した工場で生産するようになる。
工場は高層化ビルや地下に建設するので、土地の狭さは大きな欠陥にならな い。
現在の工業国が農業大国になることも可能で、日本も食糧の完全自給化が可能 になる。
情緒的な問題はあるが、生花も工場で大量生産出来るようになる。
会社が資本を投資して農産物事業に次々に進出するようになるかも知れません。しかし、自然の恵みの中で生産される現在の農業が衰退するとは考えたくありません。本当のおいしさを求めて探求が続くなら、土とのかかわりの中から生まれる農業が、消費者の心を掴めない訳がないと思うからです。