作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《定着率の良い職場とは》
定着率の良い職場とは
人が生活の基盤を決める際は、「地の利」(何処に住む、何処に就職する、等所属する場所や組織)が大切と言われます。坂本龍馬が土佐を脱藩したのは、地の利の重要性に気づいたからだと聞いたことがあります。会社に勤めている者が、今の場所に居続けることに疑問を抱くのはよくあることです。
経営者との対話において多いテーマが、従業員の定着率改善です。定着を期待しながら社員教育をしても、試用期間が終了する頃には転職を検討している人が珍しくありません。原因は、人間関係のもつれ、仕事の困難性や倦怠等区々ですが、その多くはやりがいと給料等待遇への不満です。
計画的に熟慮すれば、転職は人生における有効な転機になるでしょう。しかし現状の給料や賞与が他社よりも少し低いとか、休憩時間が短いとかの理由だけで転職を繰り返すことは賛成出来ません。このような人を見ると、足し算の途中で何度もご破算をしている姿を連想して、誠に残念です。
結局、定着率の良い職場とは、そこに居続ければ「小を積んで大を為す」と実感出来ることではないでしょうか。しかも、仕事上の成果だけでなく、受取る給料や地位肩書き等によって生活基盤が築けることです。定着率の改善には、従業員から歓迎される地の利を構築することが大切です。