作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《経営の不安とその活用》
経営の不安とその活用
世の中には多くの不安がありますが、病気の不安、老後の不安、対人関係の不安等と並んで、経営者にとっては「経営の不安」が大きな問題です。一体、経営者が抱く不安はどのようにして乗り越えて行けるのでしょうか。
「今はともかく、先のことを考えると夜眠れなくなります」これは経営者がよく言う事です。問題は、「心配事は考えないようにすればますます不安が高まります。どうすべきでしょうか」というものです。
仲間や友人等の助言として、「気を大きく持って、明日を心配するな」「将来の不安は忘れろ」等がありますが、人は不安になると考えずにいられないものです。不安の時に心配してはいけないと考えれば、精神が葛藤を起こして不安はますます強まります。
そこで、近い将来に不安があればむしろ真剣に心配し、何が問題点か、何が原因か、その解決策は何か等を探ることが一番です。中期の行動計画が立てられれば一層良いでしょう。不安から逃れるのではなく、不安を調査・分析して、今後の作戦を練るのです。
経営に不安を持つことは、病気の不安を抱いて健康づくりに励むように、自社の問題点や弱点に気付くことであり、経営改善や計画づくりの出発点になるものです。経営の不安を、ぜひ経営改善のアイデア誕生に活用しようではありませんか。