作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《小売店の浮沈要因》
小売店の浮沈要因
昭和57年約172万店→平成3年約159万店→平成9年約142万店→平成14年約130万店→平成19年約114万店、これは商業統計における全国合計小売店数です。
特に、商店街等の個人商店の減少が目立ちますが、百貨店やスーパー・大手電器店等の大型店の閉店も増えています。そもそも小売店とは、通常は他所から商品を仕入れて(又は豆腐店・ベーカリーのように自店で製造して)、店舗に陳列して販売する形態ですが、この基本が大きく揺らいでいます。
原因は多様ですが、その一つが通信販売(特にネット通販)です。通信販売は消費者に販売すれば小売業ですが、ハードの店舗も無ければ、陳列された商品がある訳でもありません。通常、カタログや画面で見て注文します。直接店主や店員と遇うことはなく、大抵は商品のことを聞いたりもしません。
恐らく、消費者の相当割合が買物は通信販売のような形態が便利又は好ましいと考えているのでしょう。ハード面の店舗経費や人件費が低い為に価格が安い、自宅や会社に居ながらにして買物が出来る、営業日・営業時間に関係なく買物が出来るetc。
従来の小売店もすでにネット通販等への進出又はその拡大策が盛んです。今や小売店は、通信販売のような新しい利便性を取入れる工夫が必要になっています。