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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《成果配分の鉄則》
成果配分の鉄則
 樹木につく花実は毎年十二分に付けておくと、やがて疲れて衰退するもので。蕾などを摘み取ることによって、毎年立派な花実を付け続けることが出来ます。
 商売の成果も同様で、役員等が発生した全ての成果を得ようとして、一時的な成果獲得に終わったり、結局会社に定着しないで消えてしまったりすることがあります。
 X社(店舗内装業)は、役員2人(65歳の父親と息子)と雇用従業員8人で営んでいます。成績は比較的安定していますが、最大の課題は従業員の定着性が悪いことです。長年個人事業として経営してきましたが、法人化後もドンブリ勘定になっています。役員報酬を目いっぱい取って税金を出来るだけ払わず、従業員給料の水準はきわめて低いです。予想以上の収益が発生した年でも賞与を払わず、決算が赤字になれば「借金して給料を払っている」と愚痴をこぼしたりします。商売の成果は、全てが経営者のものと考えているのです。結局、X社の成果配分は役員に偏っているので、従業員の勤労意欲を減退させます。さらに、役員が役得として経費(交際費等)を自由に使うので、会社に財産が蓄積せず、外部からの借入金が増える状況です。
 商売の成果配分は、経営陣と従業員の一方のみに偏らず、働きにバランスした配分をすることが「継続企業」の鉄則と言えます。