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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《年季を入れる》
年季を入れる
 特定の仕事で一人前になるとは、どういう状態になることでしょうか。例えば医者であれば、医学の知識を習得して診療さえ出来れば良いのでしょうか。病状を分かり易く説明したり、患者が安心するような態度や心配りをしたりすることが必要ではないでしょうか。つまり、客観的には計れないような隠れた資質を習得することが求められるのです。
 職人・教員・政治家・販売員・警察官・運転手等あらゆる仕事が、その仕事特有の知識や経験を習得しただけでは、まだスタートラインに着いたのみです。仕事の神髄が体に染み付くまで長年の修養を継続しないと、本当の職業人にはなれないものです。
 昔から職人の技術・客の接遇方法・取引上の駆引き・仕入商品の選別センス等は、人は年季を入れなければ一人前になれないと言われました。年季を入れて仕事をしてきたかどうかは、一般に40歳代以上になってから分かります。無闇に職を転々としたり、同じ仕事を続けても初期の段階で満足してしまったりすると成長が止まってしまいます。
 また、経営者や技術者等の後継者が立派に育っている職場の共通点は、仕事に必要な表面(知識・技術等)と裏面(人徳・人脈・感性等)の能力をしっかり習得した経営者や技術者等がいることです。この能力は年季を入れることによってのみ得られるものです。