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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《他人の飯を食う》
他人の飯を食う
 新卒者の就職情勢が厳しいです。卒業する年に躓いて、正式な就職に自信を失くす場合もあります。中には、希望の会社に入れず、家業等に従事して悶々としている人もおります。
 Aさんの父親はX社(雑貨卸、従業員50人)の社長をしています。Aさんは大卒後このX社に入社しました。就職活動の時は大企業を目標にしましたが、どこにも合格出来ませんでした。X社の社長としてはAさんが他所の会社に就職し、社会的な修養を積んでから自社に戻ることを希望していました。しかし、就職試験の不首尾により、将来の後継者として直ちに自社で鍛えることを承諾しました。
 Aさんは先輩社員の指示に従って働こうと思っていましたが、気づいてみると経営者の息子(事業後継者)として扱われていました。厳しく叱る上司はいないし、先輩もAさんには遠慮した態度で接しました。1 年目は居心地が良かったが、2年目になると他の社員から孤立していると思うようになりました。その後、Aさんは一大決心で某ホームセンターに転職し、6年目で部下10人を持つようになりました。有能な上司に鍛えられたので、取引先との人間関係やリーダーシップの重要性も認識出来ました。AさんはいつかX社に戻るつもりです。今は身内以外の職場を経験することが大事であると、「他人の飯を食う」ことによって初めて実感しました。