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作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《難しい道を行く》
難しい道を行く
 公的機関の企業診断の際に聞いた話です。X社(建設業)A社長の商売上の念は、「この仕事は難しそうだな」と思った企画は有望であると判断することです。反対に、最初から「この仕事は易しそうだな」と思った企画にはあまり関心がありません。商売上の効率性や損得ではなく、難しいと思った仕事の方が真剣に取組めるからです。
 A社長は35歳の時に建売り住宅中心の建設会社を創業して30年、信念を頼りに何とか荒波を乗り切ってきました。易しいと思って扱った仕事が大きなトラブルになったり、反対に自社の力量からすると無理と思うような仕事が大きな成果を生んだりしました。A社長に依ると、難しい仕事は利益が多く易しい仕事は利益が少ないと思った訳ではありません。物件の選択等に当たって難しそうだと思った物件は、経営者と社員が事前の準備を十分に行い、慎重に進めることが出来ます。油断しないので、予想外のトラブルも少ないものです。また、一般に他社は易しい仕事を好む為か、余り激しい競争にもなりません。
 人生の岐路において、大きく分けて自己の能力に見合った平穏な道を選ぶ人と自己の能力より上の困難な道を選ぶ人がいます。結果、どちらが幸せになるかは分かりません。要は、各人の展望(何を目標に生きるか)の大きさに依ります。会社も同様に考えられます。