作成日:2011/06/20
気まぐれコラム《祝休日と資金繰り》
祝休日と資金繰り
今年(2011年)もあと1ヶ月程でゴールデンウィークがやって来ます。楽しい計画を立てている人も多いでしょう。
ところで、この祝休日の連続や並び方が会社の資金繰りを悩ますことがあります。X社(建築資材卸業)のA社長から相談されて初めて、筆者もこの問題を真剣に考えました。実は、今年4月29日(金)から5月8日(日)の祝休日の並び方に原因があるのです。X社の最大顧客の集金は毎月末に小切手で回収しています(月末が祝休日の場合は翌月第一営業日)。今年の4月分は5月2日(月)が集金日で、一般に小切手の現金化は5月9日(月)になります。結果、月初支払予定の資金が不足してしまいます。当然、通常の月と違い別途資金調達が出来なければ困ることになります。また、来年(2012年)の秋分の日は本当に久しぶりに9月22日(土)になりますが、祝日が年によって変わる春分の日と秋分の日近くで契約期日や決済日等を決める際は暦を確認する必要があります。曜日は変わりませんが(月曜日)、年によって日が変わる成人の日・海の日・敬老の日・体育の日も注意を要します。中小企業の資金繰りは、単純に月単位で考えている経営者が多いものです。年や月によって違う集金日や支払日の曜日と祝休日に注意が必要です。暦等を見て、早めに入金と出金のタイミングを確認しなければなりません。