意識の変容の必然性

　いささか不可思議なる話になって恐縮ではあるが、この場をお借りして、ある大切なことを少しずつひも解いていくことをご容赦願いたい。というのも、早くから警告を受けてきた人類意識の変容が、この未曾有の東日本大震災によって、ますます加速させねばならいことが明らかになったからである。もちろん、『心の通信』の第一号から今日に至るまでも、その主題はまさに「人類意識の変容」におかれていることは、すでにお気づきのことであると思う。『心の通信』の最大の課題がそこに与えられていることは、単なる人為的なものとはおおよそ異なるものである。人類意識の早期変容を迫る壮大な宇宙意識の流れが（これを筆者は最近「本不生」として必至に伝えようとしているものだが）本格的に始動している。『心の通信』の内容はそういった人類の壮大な意識の変容のプロセスを促す「見えざるものからの通信」の「軌跡」であると言っても過言ではない。

　どうか、読者諸氏におかれては、もう一度、この『心の通信』を如来界からの通信として最初からお読み直しいただいて、こころの変容を遂げる一助にしていただきたい。

　このように申し上げると怪訝に思われる方もおられるかもしれないが、これは決して自らのものを勿体をつけて言おうとしているものではなく、その如来界からの響きを光として感じ取って、自らの変容を遂げる一助にしていただきたいという、いささかまじめなお願いである。

　もちろん、本不生という如来界からのメッセージとはいえ、愚鈍なる小職という稚拙な楽器を経て語られるので、その響きは極めて粗雑ではある。けれども、それを推しても余りある如来界からの光は小職の身辺に溢れでて止まない不可思議なる現象の力となって顕現され、その間違いのないことを証明されている。それゆえ、どちらか言うと井の中でケロケロと鳴いている私だが、大いなる天の風のそよぎにうながされて、井を飛び出そうと今、真剣である。

　さて、この３月８日、あのつくばいに再び不可思議な氷の現象が出現していた。（平成２０年２月に三度にわたって出現した不可思議な聖像・霊山以来全く起きていなかった現象だったが、この日、突然、出現している）。それは、実に２つの氷の台であり、脇から見るとスフィンクスが湖面に２頭出現しているようにである。そしてその脇にリアルにくっきりと光の大天使の翼が出現している。太陽系霊団の統帥大天使メタトロンとその乗り物であるスフィンクスである。その名は「天使達の王」を意味し「天界と人間をつなぐ」事を任とする。メタトロンは極めて巨大な体躯を誇る熾天使の長であり、メトラトン／Metratton、ミトロン／Mittron、メタラオン／Metaraonとも呼ばれる。かつてはジャオエル／Jahoelと呼ばれたものである。平成２０年２月に出現したものは、アミー・ブッダ・ミトラの三位一体の聖体出現、次に、シバ神のシンボルであるリンガとナーガ。そして聖なるアルーナーチャラ山の聖体出現。更に聖なる萬歳楽山の聖体出現。そして今回、太陽系霊団の統帥メタトロンと神の玉座。それを護るスフィンクス。これを目撃して、昨年暮れから本年にかけて一連の如来界からのメッセージがかなり強くなってきて、いよいよ人類意識の大変革が始まる・・・・そう思って、これを早く人々に伝えねばと思っている矢先の３月１１日未曽有の大震災に見舞われてしまった。そして、おぞましい原発事故による放射能に汚染され、今なおその危機にさらされている。なぜ、日本が、シバ神が護るとインドの聖者たちが今語っているこの福島がこのような人類の過酷な問題の犠牲にならねばならないのか。対応の遅い東京電力や国や県のまずさに、次から次と深刻な状況にさらされていた事実が明らかになるにつれ、これからを担う子供たちのことを思えば思うほど激しい怒りがこみ上げてくる。なぜ、ヒロシマ・ナガサキ・フクシマであるのか、この深い意味を理解するには如来性に目覚めない限り、不可解であろう。ふと、天からこのような声を聞いた。「イエスが十字架についたのは人類の原罪を贖うためであった。その贖いの血によって人類は救済されたのだ。この贖いの十字架につくものは神の子以外にはなく、悪人や悪魔では決して贖えない」

　この度、この大震災に見舞われ亡くなられた方々には心からのお悔やみと被災されたみなさまにはお見舞いを申し上げたい。しかし、どうか、このとてつもない苦しみが人類意識の変容を促し、新しい時代を築くためのとても大事な大事な礎石であることを忘れてはならない。全ての霊と全ての人類が壮大な宇宙神の加護を得て、自らが光となって世を照らす尊い霊性に変容を遂げられんことを祷る。決して悲しいカナリヤなどではない。

　そのようなことを聖体出現は示しているのかもしれない。

　萬歳楽山人　龍雲好久