トップ
サービス案内
沿革
事務所案内
税務会計ニュース
今月のお仕事
相続コンテンツ一覧
リンク
お問い合わせ
プライバシーポリシー
ご紹介できる先生方
作成日:2024/12/10
気まぐれコラム《百里を行く者は》

表題は、「百里を行く者は、九十を半(なか)ばとす、と。此れ末路の難(かた)きを言うなり」(『戦国策』林秀一・福田襄之介著、明治書院新書漢文大系)という言葉で有名です。人生や事業経営等は、途中がずっと順調であっても最終コーナーが難しいものです。

経営戦略や経営計画の策定と指導をしていると、例えば5年間の経営改善計画の場合、最初の2年くらいで改善が大きく進み、3年で目標近くに達してしまうことがよくあります。ところがここで力を抜くと、4〜5年目で元の厳しい状況に戻ってしまうことがあります。目標に近づき、油断すると最後の仕上げがうまく行かないのです。

人生も同じかもしれません。例えば、会社員等が定年まで数年となり、何とか無事にと気を抜いた時が要警戒です。勤務年数では90%を超えたかもしれませんが、最終の数年間で状況が大きく変わることもあります。もちろん、悪い方だけではなく、思わぬ良い方に向かうこともあります。私の友人は、定年の2年前までずっと総務課長でしたが、事業承継の際に後継者から突然副社長に指名されました。人生と事業経営は、たとえ目標近くまで順調に行っても道半ばと気を引き締めて、最終コーナーこそ一層用心して奮起する姿勢が大事です。