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作成日:2011/11/18
気まぐれコラム《「三方よし」の経営行動》

 近江商人の経営理念に「三方よし」というものがあります。これは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」です。自分と取引相手だけ儲かれば良いという商売でなく、世間(その地域の住民等)からも喜ばれるような経営行動をするということです。日本の企業が東南アジア等に進出して、現地の企業と共同事業を展開するような場合、進出先の国や地域住民が歓迎する行動が必要です。国内でも、地方に工場や大型店等を作る際には、取引企業(消費者)の利益だけでなく、その地域の文化や労働事情を配慮する必要があります。地元の人々を優先的に採用したり、その土地の祭りや文化財保護を支援したりすることも有効です。商売がその地域に定着出来るかどうかは、「三方よし」の理念を尊重するかどうかで決まります。筆者の故郷の町では祭りや自治会・商店街のイベントが盛んですが、そのたびに中にある工場の運動場やスーパーの駐車場が会場や駐車場として提供されます。時には、当該企業や関係先の従業員が祭りやイベントに参加することも珍しくありません。個々の取引も同様で、たとえ売る人と買う人が満足しても、結果その商品が環境を汚染したり、第三者の生活に迷惑を掛けたりすれば、恐らく安定した経営は望めないでしょう。「世間よし」を忘れてはなりません。